平成151015


ゼロアスベスト波形スレートを10月本格発売

(2004年4月全建材製品ゼロアスベスト化)


当社では、地球環境に配慮しつつ、人に関わる全ての空間の快適性と安全性を向上させていくことを使命にしてきたが、この度、懸案であった波形スレートのゼロアスベスト化(無石綿化)が可能となり、本格販売に踏み切る事になった。これをもって、すべての建材製品のゼロアスベスト化が可能になったと判断し、労働安全衛生法施行令改正の趣旨に従い、2004年4月1日以降、繊維強化セメント板、窯業系サイディング等すべての建材製品の製造を無石綿製品に移行する事とした。


 情勢

1.当社ではこれまで「石綿は的確な管理のもとに使用すれば安全に使用することができる」とするILO(国際労働機関)の考えに準拠し、充分な配慮と技術をもって製造販売してきており、過去において社会に大きく貢献してきた。

2.しかしながら石綿は、肺ガン等の疾病を起こす危険があるとの認識が社会的情勢として共有化されつつある状況である。

3.EU(欧州連合)では、1999年に欧州委員会指令が公布され、2005年1月1日に石綿全面使用禁止が発効する見込みである。

4.これを受けて、我が国でも昨年12月厚生労働省を中心として石綿禁止の検討開始、諸手続を経て今般労働安全衛生法施行令が改正されるに至った。

5.このような情勢のもとで、当社は代替が可能なものは石綿代替繊維を使用した製品に転換する方針を立て開発を進めてきた。

6.この度 ゼロアスベスト波板を本格発売するに当たり、すべての建材製品につき無石綿製品の供給体制が整った。


 無石綿化の状況

1.使用条件の過酷な屋根・外装材に使用する波形スレートは、試験販売を継続しながら開発を推進してきたが、本年10月よりゼロアスベスト波板「セルコルゲート」として本格販売に移行する。

2.なおフレキシブルボードは、「セルフレックス」として既に無石綿製品を併売中であり今後全量を無石綿製品に移行する。

3.内装材のケイカル板、エフジーボード、その他のボード類は既に無石綿化している。


 波形スレートの性能

1.波形スレートは、抄造及び成型性、強度、耐久性等の面で無石綿化が困難であるとされてきたが、当社では技術革新により、使用上影響の無い域まで達した。

2.JIS規格(JIS A5430)には、付属書として無石綿品が規定されているが(ISO規格を準用)、現在、せんい強化セメント板協会を中心に無石綿品の規格として改正作業中であり、2004年秋には改正JIS規格が発行される予定である。


 生産体制・販売について

全工場並びに関係会社において、既に生産体制は整っており、2004年4月以降はすべての建材製品の生産を無石綿製品に切替える。

  これに伴い、順次販売も無石綿製品に切替えていく。


 価格

無石綿製品は、原料費が上がり、かつ生産効率が低下することにより、製造原価が上がる事が予測される。原料配合の改良、量産に伴う原料価格の引き下げ、固定費低減をはじめとするコスト引下げには限りない努力はするものの、現在のところ多少の価格転嫁はお願いせざるを得ない状況である。


 廃棄物の取扱い

産業廃棄物として今後排出される既設の石綿含有建材について、その解体技術、処理技術、リサイクル等の研究を積極的に進めていきたい。


                                  

以   上